■接着剤を選ぼう。
なぜ、ファインジップなのか?
皆様もおわかりの様に水溶性接着剤には現状無数の商品が販売され
選手のみなさんははじから試す結果となります。
ファインジップにつきましては、商品情報をご覧になって下さい。
では…。
その他の接着剤を使うとどのような傾向が強いのか?
ご覧になって頂きましょう。
これは実際に選手が使用しているラケットを預かり極端な例として
撮影したものです。
従来の有機溶剤の接着剤の特徴は『接着後、時間の経過により粘着質が薄れる』
水溶性接着剤の特徴は『接着後、時間の経過により硬化が進む』
よってこの様な状況になり板はがれの原因を作り出してしまいます。
綺麗にクリーニングする為には
やはり有機溶剤を使用するしかないという結論に至る傾向も強い。
「ルール改正の意味が無い!」
ファインジップは
ラバーのスポンジとラケットの板の間で硬化した場合
フィルム状態に固まる、その為粘着質としてラケットやラバーにこびりつく事は無い。
新ルール対応接着剤の中では現在ダントツの性能を誇っていると考えます。
■ラケットコートを使おう。
ラケットコートを使用する事により板はがれの要因を減らす事ができます。
ラケットの材質やワックス(板表面コーティング材)の状態により
板がはがれてしまうものも多く悩まれている方も多いです。
加工前にほんの少し細かい目の紙やすりなどでブレードの面取りを施し
ラケットコートを仕上げてみました。
こちらのラケットはお客様の依頼により加工したものです。
完成度は最上級です。
ムラ無く仕上げるのが非常に難しい作業となっております。
光沢によりムラが無い常態に仕上げた事がわかり易い画像をご用意しました。
質感が伝わればと思います。
このラケットコート加工は
『TSP ラケッ
トコート』
を使用いたしました。
■グリップテープを巻こう
グリップテープは
1.グリップが細すぎてしまう場合。
2.グリップが滑る場合。
3.手に汗をかくことが多く気になる場合。
おもにこの様な場合に用います。
この様にまきつけます。
こちらが完成の様子です。
なかなか美しく巻けたと思います。
このラケットコート加工は
『Nittaku
イオングリップテープ』
を使用いたしました。
■番外編 〜やる気になればここまでできる〜
※注意ここで紹介するメンテナンスは公式ルールには則っておらず
公式競技使用向けのテクニックではありませんのでご了承の上ご覧下さい。
『ラケットを大切にする!』
これをテーマに考えてこの作業をご紹介いたします。
思い出のラケットをいつまでも使用したい
そんな気持ちをいつまでも持つことは大切だと思います。
公式競技用としてのラケットの意味を無くしてしまったラケットでも
大切に保管する心を形にしようと努力してみました。
これが私の得意とする『樹脂コーティング』です。
板が剥がれ無くなってしまった部分に樹脂を流し表面をフラットに加工。
指で触れても段差を感じないくらいまでフラットを表現。
最後に全体にラケットコートを施し完成となる。
光の具合でフラット感が伝わるように撮影してみました。
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